甘南備山からの眺め

京田辺市にある甘南備山(かんなびやま)に登ってきました。

甘南備山からの眺め

10月の京都旅屋主催の京都講座は「南山城の社寺」です。ご参加ありがとうございました。見逃し配信でもご覧いただけますので、よければリンク先をご覧ください。その中でもご紹介をしたのが甘南備山(かんなびやま)と甘南備寺です。

甘南備山

「かんなび山」は、神が宿る山として古代から信仰されていた山を表す言葉で、各地にありますが、京田辺市の(かん)(な)(び)(やま)(標高217.5m)もそのひとつです。(い)(こま)山系の最も北に位置し、平安京創建時には南の基準点とされたとの説もある山。かつては水晶が採れることで知られていましたが、現在は禁止されており、採取できる場所も封鎖されています。

甘南備山

現在はハイキングで地元の方に親しまれ、展望台もあります。アクセスは徒歩のほか、麓までは道は狭いながらも車で行くことができ、駐車場に停めて登っていくことになります。分岐がある道ですが、初めての方は管理用の舗装された道路を登っていくのがよいでしょう。展望台へは最終的には管理用道路を外れて登りますので、よく地図や案内板を見て下さい。

甘南備山 展望台

展望台からは北側の眺望が素晴らしく、平安京の南の基準となったという説も一理あると思う眺めです。望遠レンズを使うと、かなり遠くではありますが北の起点となったという船岡山も確認することができました。ぜひ、見事な眺めを堪能してみて下さい。

甘南備山からの眺め 望遠レンズ使用

展望台の下、神南備神社への登り口とは別方向の分岐の山道を少し下ると、甘南備寺跡の石碑があります。甘南備寺は、現在は(ふもと)の一休寺近くに(おう)(ばく)(しゅう)の寺として移されているお寺です。本尊は薬師如来で、この(かん)(な)(び)(じ)は今昔物語集に登場し、前世がミミズだった僧のユニークな話が載っています。以前にブログに詳細を書いたことがありますので、興味のある方はリンク先をご覧ください。

甘南備寺跡

ガイドのご紹介

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京都検定1級に6年連続の最高得点で合格(第14回合格率2.2%)、「京都検定マイスター」。気象予報士として20年。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。毎月第2水曜日にはKBS京都ラジオ「笑福亭晃瓶のほっかほかラジオ」に出演中。BS朝日「あなたの知らない京都旅」、KBS京都(BS11)「京都浪漫」出演。特技はお箏の演奏。

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