護王神社にやってきた本物の猪

護王神社では、6日まで本物の猪(イノシシ)に出会えます。

護王神社 白イノシシ 花梨ちゃん

御苑の西にある護王神社は和気清麻呂をご祭神としています。清麻呂は、奈良時代の称徳天皇の時代、天皇の寵愛を受けた僧・道鏡(どうきょう)を「皇位につければ世の中が収まる」という宇佐八幡宮の神託を確かめるために、姉の広虫とともに現地へ派遣された逸話で知られています。

護王神社 和気清麻呂像

清麻呂が確認してきた神託は、当初とは異なるものでした。「わが国では臣下が帝になったことは一度もない。次の帝には必ず皇族を立てよ。道に外れたものはすぐに追い払え」と。新たな神託を受けた称徳天皇と道鏡は激怒し、清麻呂と広虫は流罪を命じられてしまいました。

護王神社 白イノシシ 花梨ちゃん

清麻呂が流罪先の大隅国へと赴く途中、再び宇佐八幡宮にお参りに行こうとすると、どこからともなく300頭もの猪が現れて、宇佐八幡宮までの10里の道のりを無事に案内し、清麻呂の足萎えも治ったと伝わります。そのため、護王神社の境内には様々な猪像が並び、亥年生まれの守護神としても信仰を集めているのです。

護王神社 白イノシシ 花梨ちゃん

今年は元日~6日に本物の猪がやってきています。大変珍しい白い猪の花梨ちゃんで、幸運の白猪として人気です。同じく白い親から平成21(2009)年に生まれ、大分の宝八幡宮からやってきて普段は静岡で暮らしているそうです。毎年お正月に護王神社にやってきており、14歳の年齢は猪としては高齢だそうです。

護王神社 白イノシシ 花梨ちゃん

檻の中なのはちょっとかわいそうな気もしましたが、この日は散歩で境内を歩く様子も見られ、お手をしたり餌をもらって上機嫌のようでした。6日9時~17時まで会えますので、よければ足を延ばしてみて下さい。動画もよければご覧下さい。

ガイドのご紹介

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京都検定1級に6年連続の最高得点で合格(第14回合格率2.2%)、「京都検定マイスター」。気象予報士として20年。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。毎月第2水曜日にはKBS京都ラジオ「笑福亭晃瓶のほっかほかラジオ」に出演中。BS朝日「あなたの知らない京都旅」、KBS京都(BS11)「京都浪漫」出演。特技はお箏の演奏。

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