福知山 大原神社の節分祭 2024年

2月3日に福知山市三和の大原神社節分祭を訪れました。

大原神社 追儺式

京都府北部の福知山市三和町大原地区にある大原(おおばら)神社は、平安時代から安産祈願の信仰があり、今でも戌の日に参拝される方が多いと聞きます。境内には犬の像も置かれています。祇園祭の綾傘鉾の町内にある大原神社とも関係があり、祇園祭ファンの方は足を延ばしてみるのもよいでしょう。ただし、神社の駐車場に至る道が非常に急こう配のため、積雪や路面凍結には十分にご注意を。近くには全国的にも貴重な「産屋(うぶや)」が残されており、大正時代までは妊婦が七日七夜この産屋の中にこもって出産し、産後の体を癒したといいます。

大原神社

さて、大原神社の追儺式(節分祭)は大変ユニークな行事です。19時になると本殿で神事があり、四方が矢で清められた後、本殿外で参列者に豆が配られます。準備が整うと、本殿前にて神職さんが世間一般とは逆の「鬼は内、福は外」の掛け声を出して豆をまきはじめます。

大原神社 追儺式

大原神社のホームページによると、「鬼は内、福は外」の掛け声は全国的にも珍しいそうで、鬼(厄)を大原神社に迎え、福を神社から氏子の各家庭に送るという意味で使われているとのこと。さらにこの地がかつては綾部藩の領地で、藩主の九鬼氏への配慮があったともいわれているそうです。

大原神社 追儺式

神職によって豆が撒かれ始めると、程なく爆竹の音とともに鬼が本殿前に登場して暴れまわります。この鬼にみんなで豆をぶつけていくのです。かなり激しく豆がぶつけられる一方で、鬼もフレンドリーで写真に応じてくれたり、すすんで子どもの方に近づいていったりもしていました。鬼はその顔や髪型もユニークで、地元の子どもたちもどんどん豆をまいていました。

大原神社 追儺式

やがて鬼たちは本殿へと上がっていきます。そして見えない場所で、お多福のお面を付けてよい鬼となると、今度は福豆撒きが本殿前で始まり、神職さんたちと一緒にお多福のお面を付けた鬼たちも豆をまいてくれます。

大原神社 追儺式

福豆には当たりの番号が書かれているものがあり、人が密集してかなりの争奪戦です。取るのは結構大変ですので、お怪我の無いようにご注意ください。こうして大賑わいのうちに追儺式は終了。ぜひまた訪れてみたいと思う楽しい行事でした。

ガイドのご紹介

京都検定1級に7年連続の最高得点で合格(第14回合格率2.2%)、「京都検定マイスター」。気象予報士として20年。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。毎月第2水曜日にはKBS京都ラジオ「笑福亭晃瓶のほっかほかラジオ」に出演中。BS朝日「あなたの知らない京都旅」、KBS京都(BS11)「京都浪漫」出演。特技はお箏の演奏。

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