見事に咲く淀水路の河津桜

10日に、淀の河津桜を訪れました。ちょうど満開の桜が迎えてくれました

淀水路の河津桜 3月10日

淀といえば「京都競馬場」が圧倒的に有名かもしれません。歴史的には「淀城」が築かれ、豊臣秀吉の側室「淀殿」は淀城を産所としたところから、そう呼ばれました。現在は、淀殿の時代とは別の場所に江戸時代に新たに築かれた城の石垣が残されています。淀水路の河津桜は2002年に初めて植えられ、次第に植樹が進むと2006年に「淀さくらを育てる会」が発足して、街おこしとして河津桜が植えられていきました。今では、淀駅を下りたバスターミナルの植木や淀城跡にも河津桜があります。

淀水路の河津桜 3月10日

現在、一帯の河津桜は300本余りを数え、特に南へと歩いた淀水路に面して多くの桜が植わっています。淀はかつては宇治川と木津川、そして巨椋池に囲まれた「水上の城下町」とも呼べる場所で、その江戸時代から残る水路が淀水路です。淀水路の河津桜が咲く場所へは、この時期は駅から案内板も出ていますので、参考にされながら向かわれるとよいでしょう。ちなみに淀水路の南側は江戸時代までは木津川が流れ、長大な淀大橋が架かっていました。現在は高低差と飛び地で面影を感じることができます。

淀水路の河津桜 3月10日

この日はちょうど桜は満開で、多くの人で賑わっていました。淀水路の河津桜は、地元の方の努力もあって次第に有名になりつつあります。今後も少しづつ木は増えて、大きくなって行くと思いますので、京都の3月の名所として定着していくことでしょう。これから行かれる方はお早めに足を延ばしてみてください。

淀水路の河津桜 3月10日
淀水路の河津桜 3月10日

ガイドのご紹介

京都検定1級に7年連続の最高得点で合格(第14回合格率2.2%)、「京都検定マイスター」。気象予報士として20年。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。毎月第2水曜日にはKBS京都ラジオ「笑福亭晃瓶のほっかほかラジオ」に出演中。BS朝日「あなたの知らない京都旅」、KBS京都(BS11)「京都浪漫」出演。特技はお箏の演奏。

散策・講座のお知らせ

【散策を受付中!】
3月14日(木)13時~16時頃
春の風物詩!東福寺・泉涌寺の大涅槃図と特別公開の舎利殿へ

【桜講座を開催!】
3月16日(土)18時30分~20時45分頃
京都の桜 徹底解説 2024年「京都の桜のめぐり方」

【散策受付予定】
4月2日(火)午前、4月5日(金)午後、4月8日(月)午後、4月9日(火)午後
 → 行き先未定

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