大覚寺の桜景色と名古曽橋

7日に大覚寺を訪れると、大沢池を囲むように植えられた桜が見事でした。

大覚寺 大沢池

嵯峨野にある大覚寺は、大沢池に面した風光明媚なお寺です。貞観18(876)年、嵯峨天皇の離宮(嵯峨院)を、天皇の皇女が寺に改めたのが始まりで、鎌倉時代になると後嵯峨天皇や後宇多天皇が入寺して院政を行ったため、嵯峨御所とも呼ばれました。

大覚寺 大沢池

かつては壮大な伽藍を誇りましたが、応仁の乱でほとんどの建物が焼失し、江戸初期に再建。現在でも御所風の建物が残り、小刻みに曲がる“村雨の廊下”で各建物が繋がれています。御所から移築された宸殿内の狩野山楽の障壁画や、五大明王像を安置する五大堂、嵯峨天皇をはじめ歴代天皇の写経が納められた勅封心経殿など、歴史と見どころが多いお寺です。

大覚寺 大沢池

大沢池は嵯峨天皇の離宮の時代から存在した人工の池とされ、周囲は約1㎞もあります。観月の名所として有名で、中秋の名月の頃や春の華道祭では、池に龍頭・鷁首(げきす)の船が浮かべられます。

大覚寺 大沢池

「名古曽の滝跡」は、藤原公任(きんとう)の「滝の音は絶えて久しくなりぬれど 名こそ流れてなほ聞こえけれ」の和歌で知られ、今年の大河ドラマでもその場面が出てくるかもしれません。

大覚寺 名古曽橋

最近、天神島との間に新しい橋「名古曽橋」が架かりました。周囲は桜が多くあり、橋の上からの眺めもよかったです。新しい散策経路で歩けるようになりました。ソメイヨシノはもうしばらく見ごろが続きそう。よければ足を延ばしてみて下さい。

大覚寺 名古曽橋から

ガイドのご紹介 吉村 晋弥

京都検定1級に7年連続の最高得点で合格(第14回合格率2.2%)、「京都検定マイスター」。気象予報士として20年。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。毎月第2水曜日にはKBS京都ラジオ「笑福亭晃瓶のほっかほかラジオ」に出演中。BS朝日「あなたの知らない京都旅」、KBS京都(BS11)「京都浪漫」出演。特技はお箏の演奏。

散策・講座のお知らせ

【散策受付中!】
4月22日(月)10時~12時半頃
建仁寺の牡丹とキリシマツツジ 鐘が音が響く知恩院の大鐘楼へ

【講座を受付中!】
奥深い京都へのいざない!マニアック京都講座
その8 「ゴールデンウィークの京都を楽しむ」

4月24日(水)14時~16時、18時半~20時半頃
4月28日(日)18時~20時頃
5月:京都 惟喬親王ゆかりの地、6月:愛宕神社と愛宕山

【散策受付予定】
5月11日(土)13時30分~ → 新スポット誕生!新緑が輝く建仁寺の「西来院」へ!
5月14日(火)午後 → 門跡寺院・妙法院の特別公開!
5月15日(水)9時半~12時 → 葵祭(16日予備日)

【オンラインサロン】吉村晋弥のマニアック京都サロン を募集中!

「まいまい京都」さんで『【オンラインサロン】吉村晋弥のマニアック京都サロン』を募集中。毎月第2水曜日20:00~21:30頃の配信と吉村のコースの抽選が当たりやすくなります。詳細はリンク先をご覧下さいませ。

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