高雄(神護寺・西明寺・高山寺)の紅葉 2011年


14日は高雄方面へと行ってきました。神護寺西明寺では紅葉が見ごろ。世界遺産の高山寺は日陰が多いため、色づきはごく一部に限られています。
市街地でも北部から紅葉が見ごろに近づいてきました。金閣寺や龍安寺などでも一部見ごろな木も出始めています。このブログでもどんどん紹介してきますので、お見逃しなく。

神護寺の紅葉

さて高雄の神護寺は、1200年もの古い歴史を持つお寺。真言宗の開祖で山岳修行を旨とした弘法大師・空海が拠点とした場所の一つです。現在でもバス停から一旦谷(清滝川)へ下り、再び険しい坂道を登ってようやく山門へとたどり着くことができます。軽い気持ちで行くと辛い思いをしかねませんので、山を登り下りするという覚悟と相応しい靴などで行かれるとよいでしょう。

紅葉の状況は、バス停から谷への紅葉はあまり色づいていませんでした。それどころか比叡山で見た木々と同じように、緑を残したまま枯れ行くような木が多数…。これは厳しい状況だと思いながら谷から今度は登っていくと、お茶屋の付近から一転素晴らしい紅葉が姿を見せてくれました。ひと安心です。

山門をくぐると境内は紅葉が真っ盛りといった様子。同じ紅葉でも川を隔てるだけでこれほど様子が違うのは驚きです。境内の建物はほとんどが江戸時代以降の再建によるもの。実はこのような山奥とも言える場所のお寺でさえも、応仁の乱で焼けてしまっているのです。京都の街中に残る千本釈迦堂のすごさが、京都を知れば知るほどわかるようになりますね。

応仁の乱により、動かすことのできない建物は焼けてしまっても、仏像や寺宝は人の手で逃がすことができたので、神護寺には多数の貴重な国宝や重要文化財が残されています。本尊の薬師如来や、普段は見ることができませんが多宝塔の五大虚空蔵菩薩像は創建当初から伝わるもの。ご本尊は今でも金堂の中で拝むことができます。博物館ではなく、こうして現場で1200年変わらないお寺の本尊を拝めることはすごいことですね。寺宝では他にも教科書にも載っている伝・源頼朝像や梵鐘などが知られています。

紅葉の話に戻しましょう。神護寺の定番は、最後の険しい階段を登りきった場所にある金堂前から振り返り、五大堂と毘沙門堂と紅葉を一緒に撮る写真でしょう。その他、山門前も美しいのですが、午後から夕方には逆光になりやすいので綺麗に写すには工夫が必要になります。境内は全体的に色づいていますので、美しい写真を取れる場所は今週末にかけて事欠かないことでしょう。なお、神護寺のライトアップは今日(15日)までで終了(高雄の参道沿いは27日まで)。写真は以前にブログで紹介しましたので、ご覧ください

西明寺・高山寺の紅葉

西明寺は神護寺の谷にかかる高雄橋から行くことができます。正面は指月橋という絵になる美しい橋を渡る道ですが、距離的に近いのは裏から入る道です。タクシーなども裏から乗り付けることが多いようです。14日現在では西明寺も見ごろを迎えており、境内は輝きに満ちていました。こちらのご本尊の釈迦如来像は小像ですが間近で見ることができます。本堂横の客殿では紅葉の時期にはお茶を頂きながらお庭を眺めることもできます。境内では正面の山門脇の紅葉が特に真っ赤で美しく、皆の視線を集めていました。
なお、清滝川沿いの紅葉も指月橋や川の流れと組み合わさって写真スポットなのですが、こちらはすでに盛りを過ぎています。

高山寺は世界遺産として知られるお寺。国宝の石水院は善財童子像が印象的です。ただこの石水院、お寺への入山料とは別料金ですのでご注意ください。高山寺は明恵上人ゆかりのお寺として知られています。上人は8歳で両親を亡くし苦労もされたことでしょう。仏眼仏母を信仰し、40年間にも及ぶ夢日記や明恵上人樹上座禅図、お茶にまつわる話でも知られています。高山寺では他にも鳥獣戯画が有名です。石水院で複製を見ることもできますが、個人的には鳥獣戯画は北山駅の近くにある「陶板名画の庭」で見るほうが大きくゆっくり見られておススメです。

高山寺の紅葉は、14日現在では全体的にはまだ早く、青い木がほとんどでした。境内は木々が茂り日陰が多いためでしょう。見頃は神護寺や西明寺が散り紅葉になった頃かもしれません。ただ一ヶ所だけ開山堂の付近は日当たりがよく、綺麗に色づいていました。

さて、その他の写真は仁和寺も含めFacebookにて公開しています。どうぞご覧下さい

ガイドのご紹介
吉村 晋弥(よしむら しんや)

吉村 晋弥気象予報士として10年目。第5回京都検定にて回の最年少で1級に合格。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。特技はお箏の演奏。散策メニューはこちらから

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