松尾大社の脇勧請


松尾大社の鳥居に付けられているのが脇勧請(わきかんじょう)と呼ばれる榊の束。今年はその束が例年と違っています。

何が違うかといえば、その数。今年は2月が29日まである閏年で、下がっている数が一つ多くなります。この脇勧請は、鳥居の原型といわれています。例年、榊の束は12個あって、榊の枯れ方により、月々の農作物の出来具合を占ったそうです。榊が完全に枯れると豊作で、一部が枯れ残ると不作なのだとか。

この脇勧請が閏年だけ一つ増えて13個となるのは、明らかに旧暦時代の名残でしょう。旧暦では閏年ではなく「閏月」があったため、その年は13カ月になります。当然に榊の数も13個となったのでしょう。しかし必ず一年が12カ月の今でも、閏年に13個になるのは面白いですね。実はこの「脇勧請」自体は、年末年始の神社でよく見かけます。普通は、鳥居の両脇に結び付けられている榊のことを差すのです。神社では正月や特別な行事の際に清浄を強める意味で鳥居の脇に榊を付けるのだそう。また、松尾大社の脇勧請の形体は「勧請縄」にそっくりだと思います。閏年には13本にするあたりも同じです。詳しく関連付けた解説を読んだことはありませんが、興味のある方は「勧請縄」で検索してみて下さい。

松尾大社の脇勧請は新年に合わせて交換されるので、年の始めは青々としています。つまり1月2月は不作・・・と深く考えるのはやめておいて、いずれにしても今年も災害が少なく、実りの多い一年であってほしいと思います。特に今年は13個ありますので、ご参拝の際には数えてみてたり、枯れ具合を見るのも面白いですよ。

ガイドのご紹介
吉村 晋弥(よしむら しんや)

吉村 晋弥気象予報士として10年目。第5回京都検定にて回の最年少で1級に合格。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。特技はお箏の演奏。

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