新緑の久美浜 丹後の海

連休中に久美浜夕日ヶ浦琴引浜などの丹後の海を訪れました。

久美浜 兜山

連休中に丹後へと足を延ばして来ました。久美浜湾があるのは、京都府北部の京丹後市で、京都府の最西部にあたる地域。となりはもう兵庫県の豊岡や城崎(きのさき)です。久美浜湾は、湾とは呼ばれていますが、実際には潟湖(せきこ)で、小天橋(しょうてんきょう)と呼ばれる砂州によって日本海と隔てられ、広大な面積を誇る風光明媚な水辺として知られています。個人的には大好きな場所で、これまでもブログに書いてきました。

久美浜

久美浜湾の南側から湾岸に立つと目立つのが「兜山(かぶとやま)」です。標高191.7mの急峻な山は、まさに兜のような姿をしていて、新緑が包む眺めも綺麗でした。久美浜の「豪商 稲葉本家」も恒例で訪れました。こちらも何度かブログに書いていますが、名物の「ぼたもち」と「ばら寿司」を食してきました。

豪商 稲葉本家「ばらずし」

夕日ヶ浦は、日本の夕陽百選にも選ばれた夕日の名所で、温泉地としても知られる場所。昭和57年に採掘された新しい温泉ですが、文字どおり夕日が美しく、以前にブログでもご紹介をしました。最近はビーチブランコ「ゆらり」が人気で、この日も写真を撮る方が多くいました。

ビーチブランコ「ゆらり」

琴引浜は、全国的に見ても良質な「鳴き砂」で有名で、国の天然記念物にも指定されている場所です。一見普通の砂浜ですが、石英質の多い砂の粒子が擦れあう事により、キュッキュッという高い音がします。砂が鳴くには乾いている必要があり、雨の日には適しませんのご注意を。海岸最寄りの駐車場の代金は時間にかかわらず1000円で、これが実質的に砂浜の保全料ということのようです。

琴引浜

砂は汚れてしまうと鳴かなくなるという、たいへん繊細なものだそう。冬の荒波に洗われた後の春が最もよく鳴くそうで、今回もキュッキュッとよい音が鳴りました。しかし今でも問題なのは漂着物。冬の季節風で砂浜に打ち上げられるゴミも、鳴き砂の大敵です。特に分解されないプラスチックの破片が問題なのだそうです。こうしたゴミの回収や環境の保全が地元やボランティアによる努力によってなされ、いまも鳴き砂が維持をされています。

琴引浜

なお、鳴き砂保護のため、砂浜では花火はもちろん喫煙も禁止されています。そして鳴き砂の持ち帰りも禁止。砂浜には微小な貝が生息しており、最初は鳴いていても、貝が割れる粉でやがて砂は鳴かなくなるのだそう。常に水で洗われる砂浜にあってこその鳴き砂です。機会がありましたら、その不思議な音色を聞きに訪れてみてください。

ガイドのご紹介

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京都検定1級に6年連続最高得点で合格(第14回合格率2.2%)、「京都検定マイスター」。気象予報士として20年。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。毎月第2水曜日にはKBS京都ラジオ「笑福亭晃瓶のほっかほかラジオ」に出演中。「京ごよみ手帳 2022」監修。特技はお箏の演奏。

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